津名一宮ICのすぐ近くにある、コーヒーとサンドイッチの専門店。
こだわりが詰まったサンドイッチは、パンから手作りしています。
「新規起業者支援事業補助金」をはじめとして、様々な施策を活用しているお店の取組をご紹介します。
【住所】
兵庫県淡路市中田4080-4
【電話番号】
0799-70-5297
<ホームページ>
<Instagram>
お客様の顔を見て商品をつくりたい
津名一宮インターチェンジのすぐ近くで、コーヒー・サンドイッチ・パンのお店を営む松平さんご夫婦。
店主の隼知さんは、元々はケーキ職人を目指していたという。
8年間パティシエとして修業したのち、ホテルのベーカリー部門に配属されてパン作りを学んだ。
しかし『お客様の顔を見て商品づくりがしたい』という想いが強くなり、同じホテルに勤めていたあかねさんと共に独立を決意。
コーヒーについて焙煎から猛勉強され、2020年4月にオープンした。
コーヒーを飲むとリラックスできるという隼知さんが『お客様にもくつろいでほしい』と、この店名に決めたそう。
「音の響きも大事ですよね」とはあかねさん談。
▲代表の隼知さんと奥様のあかねさん
素材にこだわり良さを活かす商品づくり
mappee coffee works のサンドイッチは、パンを隼知さん、具材をあかねさんが担当している。
「サンドイッチを試作した時、パンと具材がお互いの味を引き立てて、相乗効果でとても美味しかったんです。『この美味しさをお客様にも味わってほしい!』と思いました。淡路島には、野菜も魚も肉もある。サンドイッチは『御食国ならでは』に特化したものだと思うんです」
というお二人は、パンと具材の新しい組み合わせの模索を日々楽しんでいるという。
さらに、野菜づくりや小麦づくりにも取り組んでいるというから驚きだ。
コーヒーにも『ブレンドはしない』というこだわりが。
夏は酸味、冬は苦みが好まれやすいため、お客様の好みに合わせて3種類の豆を用意している。
「それぞれの国の豆の味の違いをダイレクトに感じてもらいたいんです」と話す。
▲サンドイッチはあかねさんの担当。隼知さんのパンに具材をはさんでいく。
▲イチオシの「mappeeサンド」。自家製ベーコン、たまご、チーズ、野菜など具だくさん。
▲お店の裏手には、畑と鶏小屋も。
経営でわからないことは商工会の職員に
そんな松平さんご夫婦が淡路市商工会を初めて利用されたのは「創業セミナー」だった。
経営の基礎を学び、店舗建築に「新規起業者支援事業補助金」を利用された。
また、淡路市の「ふるさと産品開発支援補助金」を活用して、ご自身で栽培された小麦を製粉するための卓上製粉機を導入。
現在は、宣伝力強化のため、専門家派遣制度を利用し、広報のプロからアドバイスを受けて、島外向けのプレスリリース活動に取り組まれている。
「経営していてわからないことがあると商工会の職員さんに頼っています。月々の売上状況を分析して、何に取り組んだらいいか提案してくれるのもありがたいですね」。
▲明るく開放的な店内。カウンター席も新設した。
▲自家製小麦を製粉するのに欠かせない製粉機。
地元の常連を大切にしてレベルアップを目指す
「常連のお客様が来てくださると、店が淡路に浸透してきているのを実感できるので、『さらに頑張ろう!』と思えます」
と話すお二人。
新型コロナウイルス感染症の流行直後のオープンに不安もあったが、経営が軌道に乗ってき
たのは地元のお客様のおかげだと感じている。
元々は建物だけの店だったが、『できたてのサンドイッチをすぐ食べてほしい』と、芝生を敷いてゆったりとした雰囲気のテラス席も増設した。
「新しいことを思いついたら、まずはやってみています。独立して責任は増えましたが、やりたいことができるので楽しいです」
と話す隼知さん。
あかねさんと二人三脚で、すべての商品のさらなるレベルアップを目指している。
(取材:2023年10月)